第二章

13/15
前へ
/66ページ
次へ
もう1人のオレを認識してから1ヶ月少し経った。どうやら オレ は、先輩といる時しか発動しないらしいと言うことが分かった。 先輩と付き合ってから2ヶ月と少し経った時のこと。 『ねぇ優っ!3ヶ月記念の日のお泊り楽しみだねっ!』 『お泊り‥ですか?』 『そうだよぉ!忘れちゃったの?昨日公園で言ったじゃん!うちの親が旅行でいないから泊りに来てって!!』 『あ‥あぁ、そういえば。』 うわ、何やってるんだよもう1人の俺‥‥!と思いながら慌ててそう誤魔化した。 今までも何回かこういうことがあった。もう1人の俺が言ったこと、やったことなんて俺は全く知らないから、話が噛み合わない。 『ふふ、優ったら‥。』 そう言って胸を押し付けられた。 ゲッ‥そうだ、お泊りと言えば‥‥そうか。そういうことも考慮に入れなきゃいけないのか‥。 ‥まぁいつもみたいにもうひとりの オレ が何とかしてくれるだろう。 そう思っていた。
/66ページ

最初のコメントを投稿しよう!

62人が本棚に入れています
本棚に追加