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なんで妹夫婦の家に来たのか、晩御飯を食べさせてもらったあとでも家に帰らせてくれないのか、全く意味がわからなかった。
そして寝るときだった。
「今日から私をお母さん、おじさんをお父さんと呼んでね」
俺の頭の中は、何も考えられなかった。
言っている意味が、まずわからない。
ずっとこの家にいなければならないのか、それとも父親が死んだから、寂しいときはそう呼んでね!ということなのか、まるでわからなかった。
ただただ、早く本当の母親の家に帰りたかった。
そのときの記憶はあまりないが、結果は虚しく前者だった。
母親は、妹の愛子だけを連れて、俺の前から姿を消し、そして俺は、妹夫婦の家で暮らすこととなった。
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