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午前3時の僕の部屋は南極。
南って言葉がつけばちょっと暖かそうな気がするだろ。
ベッドなんて大層なものはないから、敷布団の上に毛布を重ねて、そのなかにふたりで潜り込んでた。
寝返りを打てなくて苦しくなることも多かった。
あんたはいつも僕に背中を向けて眠ってた。
僕が腕を伸ばして、細い腰をぎゅっと抱きしめても振り向かなかった。
暗闇のなかで、どんな顔をしていたんだろう。
ときどき、あんたは僕の手を握るから、勘違いしてた。
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