第二話 地下三階

4/47
11人が本棚に入れています
本棚に追加
/47ページ
P-04 僕はグーを出した。 「パー! ……慎太郎がグーで俺がパーか。そっちはどうなったー?」 幸助が女子に聞くと、杉並さんがグーで鈴がパーだった。 (ゲ。……杉並さんかよ) 気を遣わなくて済むので、出来れば鈴が良かった。 「何だよー……お前かよー……」 「は? 何それ。超失礼なんだけど」 幸助が鈴を見てガッカリした顔をしているが、僕も同じだ。 「白鷹君よろしくー」 「……宜しく」 まぁ決まった物は仕方ない。 こっちがメンバーを分け終えた頃、大学生組も決まったらしい。 向こうは姉ちゃんと会長さん、蛇田と狐井さん、の組み合わせ。 組み合わせが決まったので、次にどのグループがどのドアを調べるのか決める。 それに関しては適当に、エレベーターから歩いて左に曲がった方にある二つのドアを僕達、右に曲がった方にある二つのドアを大学生組が調べる事になった。 「いいかい? 部屋に入ったら絶対に危ない事はしない事。何か見つけたらすぐに報告する事。何か起きたら自分達だけでどうにかしようとせずにすぐ皆に相談する事。いいね?」 会長さんが皆に言う。 『はーい』 小学生みたいな返事を皆ですると、それぞれが自分達の担当するドアの方へと向かった。 「慎太郎、どっちのドアにする?」 すると幸助が聞いてくる。 ドアは二つある。 好きな方を選ばせてくれるみたいだ。 「僕は……」 Ⅰ.右のドアを選ぶ   ―――→[15]ページへ Ⅱ.左のドアを選ぶ   ―――→[16]ページへ  
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!