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λλ第1話∠三> ぬいぐるみと思い出とキツネ耳。
中3の正月のことだ。
父親が車を買い替えた。
その車は以前キタキツネが塗装されたバージョンに乗っていたことがあったから、すごく懐かしいと思ったんだ。
そして、それについてきたキツネのぬいぐるみが、俺のキツネ好きの発端だ。
なつかしみに駆られて、しまってあった付属のぬいぐるみを引っ張り出してきた。
小さい頃は一番のお気に入りだったっけか。
受かれば高校は遠くて一人暮らしだ。
そうなれば童心に帰って、これは持っていくか。
受験と卒業式を間近に控えた俺は、そう思ったのだった。
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