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昼食を済ませ、残りの5限、6限の授業をほとんど眠気に負けて過ごした、HRの後、帰りの支度を済ませ、孔明が教室を出ようとした時、
「男バスって、今日は体育館練習?」
と、女子生徒に不意に声をかけられる、足を止め振り返る。
「そーやでぇー…
女子は?」
と、孔明はあくびをこらえつつ、眠気まじりの声で答える。
「そっかぁ。
今日女子練習ないから…
体育館存分に使ってね?」
と、声をかけてきた女子生徒、
西本 歩(にしもと あゆみ)は
とびっきりの笑顔で答える。
「うっ、まじかよ…」
バスケ部が使えるコートを男子のみで使って練習しなければならないという、事実に孔明はとても落胆した。
この急に話しかけてきた、歩は孔明のクラスメートであり、女子バスケット部の部員だ。
高校からバスケを始めたにも関わらず、元の身体能力があってか、今では1年生でありながら、スタメンに選ばれるほどの実力を持っている。
身長は145cm?くらいでとても小さく、髪は肩で切りそろえられ、性格も明るくお世辞で無くとも可愛いと言えるレベルの女の子だ。
ちなみに残念ながら、リア充だ。
ばいばい~、と終始笑顔だった里菜に別れを告げ、トボトボと下駄箱で上履きと靴を履き替え、校舎を出て部室へ向かう…
はぁ… 今日の練習…
しんどいだろうな…
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