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「お疲れ様~。」
声をかけられ孔明は我にかえる。
「ありがと。ほんま疲れた。」
声をかけてくれたマネージャーに対しお礼を言いつつ孔明は立ち上がる。
「やっぱ…
コート全部の練習しんどい?」
「おふこーす」
スポーツドリンクを飲み、顧問がいる中でのハードな練習を乗り切った喉を潤す。
「あすちゃんもお疲れ様。」
と、孔明も小さなマネージャーに労いの言葉をかける。
「ありがと!」
この孔明に声をかけたマネージャー、渚 明日香(なぎさ あすか)は元気良く答える。
身長は145cm?ほどで、ほんとに小柄な女の子である。髪型はポニーテールで、その体格と合いとても可愛いらしく見える。
「…今日もメール送るね?」
「おう。楽しみに待っとるで。」
と、そんなやりとりをし、孔明は体育館をあとにした。
基本孔明は男、女、誰とでも仲がよく友達も少なくない。
しかしどうしてか、気軽にメールや電話といったことのできる相手は少なかった。
そんな孔明にとっては明日香とのこんなやりとりや帰ってからのメールをとても楽しみにしていた。
普段からたいしてすることのなかった孔明にとっては大きな幸せとなっていった…
ドクン。
こんな俺に楽しみをくれた…
ドクン。
光をくれた…
ドクン。
そんなあの子が…
「うっ…」
ダメだ俺。
期待なんてしちゃ。
ダメだダメだダメだダメだ…
もう人なんて…
シンジチャダメダ
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