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「そうそう皆、食べながら聞いて」
女王が話し出した。
「皆、前々から言っていた縁談の話は覚えているでしょう。」
うん、と皆が頷く中、
「んー?なぁに~それ~」
眠り姫が眠そうに言った。
「はぁー、相変わらずねぇ。隣の国の王子との縁談の話よ、覚えてないかしら?」
「あー、そういえばなんとなく覚えてるかも~。頭の引き出し上から9段目にあったよぉー」
「…あらそう。良かったわ」
呆れるシンデレラ。
「それでですね、明日から我が国にその国の王子がやって来ることになりました。」
姫たちの頭にはてなマークが現れた。
女王はクスリと笑うと説明を始めた。
「どういうことかと言うとね、貴方たちのうち誰が王子の嫁になるのかを決めるため、王子に我が国に来て頂くことになったのよ」
「それってつまり、その王子が私たちの城にやって来るってこと?」
人魚姫が言う。
「そうよ。でもただ来るだけじゃなくて、私たちの城に住むのよ」
「「住む!?」」
「えぇ。貴方たちのうちの誰を妻に決めるのかが決まるまでずぅっと」
女王は微笑みながら言った。
「「ずぅっと!?」」
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