おかしな世界

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夢を見るくらいなら誰にでも起こりうるだろうが、俺はその先がおかしかった。 「どこだよここ……」 目を覚ますとそこは、いつもの汚い俺の部屋じゃなかった。 見たこのとない景色が広がっている。 なんかメッチャ広いベット。 枕から何から何までフカフカである。 上を見上げてみると、何故か天蓋付きベットになってるし。 焦ってベットの外に出てみると、これまたとてつもなく広い部屋。 天井からはシャンデリア。 壁には色とりどりの模様・色を使った、美しい装飾の壁紙が張られている。 右がなんか眩しッ、と思い見てみると、でかい窓があってそこから朝日がさんさんと差し込んでいる。 ともかく俺の部屋とは比べ物にならないくらい、豪華で綺麗な部屋になっていた。 「なんじゃこら…」 ぼーぜんとする俺は、そのままベットに座り込んだ。 しばらくすると部屋の大きな扉が開いた。 「お早うございます。王子」 「!?」 何か黒い燕尾服着てる執事みたいな人入ってきたよ!? っていうかみたいじゃなくて執事だよね。完璧本物の執事だよね!!! ゴホンッ 何故こんなに興奮しているのかというと、この執事が『イエス、マイロード』とか言ってきそうなオーラ駄々漏れだからである!! いやー、生でこんなもの拝めるなんで夢みたいだ! まぁこれが現実か分かんないし、夢なのかもだけどね! 俺二次元の世界に吹っ飛んだのか? でも何も努力してないけど… あ、話してるうちについハイテンションになってしまった。 俺は二次元好きだよ? あともう一個ツッコミさせて。 王子って何!? 本当に二次元の来た感じなの? ていうか何か執事さん言ってるよ。
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