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「アホみたいな顔をしておられますが大丈夫でございますか?」
毒舌ぅ!?
せっかくのオーラぶっ壊したよこの人。
「今日は隣のシンデレラ王国にお見合いをしに行くのですよ王子。早く支度をしなければ」
「お見合い?何だよそれ。っていうかここどこなんだよ」
「寝ぼけておられるのですか?フッ、仕方ありませんね。私が教えて差し上げますよ」
なんっか偉そうな執事だな。
「王子、めんどくさいので一度しか言いません。耳をかっぽじってよくお聞きになってください」
顔を歪め、めんどくさそうな執事。
「ハイ」
「まず、ここはカエル王国です。」
ちょっとどや顔な執事。
「カエルおうこくぅ?」
「黙って話を聞きなさい」
真顔になる執事。
「ハイ」
ショボーンな俺。
「カエル王国は『カエルの王様』が王様の国です。主にプリンスが多い、別名プリンス国。貴方はこの国の王子なのです。そして貴方は今日、隣の国のシンデレラ国にお見合いをしに行くのです。お見合いと言っても1,2日ではありません。あちらの国の四人の姫のうち、誰にするかが決まるまで、ずっと向こうで住み続けていただきます。……と、説明はこんなものでしょうか。お分かりになられましたか?目が覚めましたでしょうか。」
目は覚めたけど、お分かりにはなれなかったかな。
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