第1章 初めてのバイト

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葉月のあの言葉から一週間がたった高校一年生の夏休み わたしはバイト先で初めて大きな失敗をした。 お皿などを片付けているときにバックフロアでたくさんコップを落として割ってしまったのだ パリーンッ 『あっ…やってしまった』 わたしは心でつぶやいた 破片を拾わなければと思いしゃがんで素手で拾おうとしたその時 「俺やるよ」 という声が上から降ってきた。 立ち上がるとバイト先の先輩である竹下進(タケシタススム)さんがいた。 彼だ、彼が葉月の言っていた人。 このとき彼の優しさにわたしの心はきゅーっと締め付けられた
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