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タンスの中や……
「あれー?」
もしやと思いつつも、床下の収納なんかも確認する。
「いないなぁ………。」
ここまで来ていない。
もしかして、こっそり帰ったのかもしれない……。
「ねぇねぇ!!」
ちょうど背後の玄関から声がした。
そう言えば玄関はまだだ。
「あー!!おじさんの……」
負け………。
そう言いつつ、振り返る。
少女の姿を捉えると、一気に背筋が凍った。
「ねぇ………」
その姿は、死んでいた。
顔面や四肢は所々、青く腫れ上がり、傷だらけ。両目はくり貫かれ、血涙を流していた……。
「う……うわぁ!!」
思わず、腰を抜かしてしまう……。
――――………一瞬。
ほんの少しだ。
少女から視線を外し、何か無いかと辺りを見渡し、再び、視線を元の位置に戻す。
玄関に姿はない。
「ねe……」
ふと足元を確認すると、這いつくばりながら、少女はこちらに視線を向ける。
目玉のない鮮血の瞳には確かに視線を感じる!!
「何デ殺4taの……?」
声とも捉えがたい声で、そう言った。
「うわあああああぁあああ!!」
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