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突き動かす衝動がなんなのか、オレにはぐちゃぐちゃ過ぎて最早拾いきれないから意味がわからない。
ただただ壊したかった。
彼のなかのオレが消えるのが許せなかったのだ。
呪いのような言葉を残して消えた彼には、ずっと呪われていて欲しかった。
先に幸せになろうなんて許せない。
オレがどれほどおまえに縛られてきたのかなんて、知ろうともしないで。
オレがどれほどおまえに縛られ続けているのか、知りもしないで。
許せない。
おまえが呪われればいい。
心を奪えないのならその身体だけでもいい。
奪ってやる。
そしてもっともっと苦しめばいいんだ。
自分だけが傷ついたような顔をして、オレにすべての罪をなすりつけて消えた罪を思い知るがいい。
傷ついたのは、決しておまえだけじゃない。
オレを呪うなら、おまえが呪われろ。
「……あ……あぁっ……」
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