尾花葛花撫子の人

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お久しぶり。 ポッキー食っていたら笑われた(11/12) 昨夜、風呂上がり、僕はソファーに座り足の爪を切っていた。 こたつがあってその向こう、窓のそば、専用のマットを敷いて咲音さんがストレッチだとか腹筋だとかをやっている。 たまたま目が合う。 「知ってた?私、筋トレマニアだって」 「毎日ささみとブロッコリー食べてるし、」 「何ならじゅんに隠れてプロテインだって飲んでんだ!」 途中からは嘘である。 怖い顔をして僕のところへ歩いてくる。 傍らに立ち僕の肩を何度も殴ってくる。 だからといって、何なんだよこいつ?とはならない。 爪切りをこたつに置き、太ももを二回叩き合図する。背中を向け僕の膝に座る。僕はお腹に手を回す。 「……ささみは食べてないし、プロテインも飲んでない」 知っている。 「……ブロッコリーはなんだかんだ毎日食べてるかな」 気づいてあげるべきことのいくつかは気づかないでいるのかも知れない。けど、それくらいでいい。また僕の膝に座ればいい。 こたつの上に二人の課題が広げたままになっていた。足を伸ばしそれをスーっとゆっくり床に落とす。 今日はもうしたくないと言うから、昨日は早く寝た。 もうすぐ生理だってのはとっくに気づいている。 今日は窓側の席に座り一人で昼御飯を食べました。 見慣れない『お任せautumn定食』なるものを頼んでみた(NOサンプル) 焼き魚(秋刀魚)定食であった。ハンバーグの上にきのこのソースってのを勝手にイメージしていた。 お任せした以上文句はない。 ぽかぽかと左肩が暖かい。 今年は秋が長そうだね。 眠たくなってきた。
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