タンゴ アルヘンティーノ

その先の人

こたつに向かい合って座っている。

ね「鼻の奥が痛くて、これはきっと風邪引いて高熱が出るパターンだわ」

咲「へえーそうなんだ。私にうつさないでね」

口元が隠れるように頬杖をついている。壁に掛けた時計を見る。顔の向きはそのままに視線だけを僕に向ける。

咲「大丈夫なうちにたくさん食べとく？」

ね「え？いいの！」

咲「違うよ。もうすぐお昼だよって話……」

ね「……なるほど」

って勘違いを今したところ。

どうもこんにちは。

いいお天気ですな。