3559人が本棚に入れています
本棚に追加
抵抗する間もなく
抱きすくめられて、
抗議しようとした口唇も
熱い吐息と一緒に飲み込まれる。
「ん……っ、拓海(たくみ)さん、あ……」
しょうがないなあ、
なんて諦めは見せかけだけで。
あたしはこうして求められることが
決して嫌いではなかった。
だって、
拓海さんだから仕方ない。
拓海さんだから
許してあげられる。
.
最初のコメントを投稿しよう!