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薄暗くしかしどこか趣のある空間に五人の男女がいた
いや、男女と言えるだろうか。それぞれ角があったり、
翼があったり、人間ではあり得ない巨体をしている者
もいる
それでも一概に言えることは、どれも強者であると
言うことだ
一度睨まれれば竦み上がるような鋭い眼光
五人を纏うのは空間を歪ませそうな禍々しいオーラ
しかし上座に座る青年は特異だった
動くたびにサラサラと流れる美しい銀髪
ひと度微笑めば子供がなつきそうな垂れ目
身長は一八〇と少しぐらいか
人間と違う点は背中にはえる黒と白の一対の翼
計10枚の羽は身分の高さを示している
堕天使だ____
優しそうな容姿をしているが、他の四人は青年に
敬意を払っていることがうかがえる
現在その青年の足元には、金色に輝く魔方陣が
広がっていた
四人が慌てているなか、青年は落ち着いていた
「遂にこの時がきましたか・・・」
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