ピンク色のときめき -隼登side-

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 藤澤のケータイが一瞬緑の光を点滅させたかと思うとブルブルと震えだす。  藤澤がメールの受信を確認。航の書いた文章をじっくり読んだかと思うとおかしそうに片手を口元にやった。顔は下を向いていて表情を確認できないが、かなり肩が揺れている。  得意満面げな航の手に握られているケータイを奪い取る。送信確認の画面を解除し航が藤澤に向けて送ったメールの内容を確認する。 『山口航 15歳。現在、彼女募集中です(ハート)』  俺は激しく航の頭に突っ込みを入れた。 ボケ!
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