1154人が本棚に入れています
本棚に追加
「....なに...いいだしてんの?小栗?」
「って、冗談。
なんかそこまでしないと、ダメかと思って。
ごめん、なんだか焦りすぎてるね」
なんだか、いつになく自信なさげな様子の小栗の頭を撫でた。
「頑固おやじだけど、
ただ、腹の虫が悪かっただけで、きっと大丈夫だよ」
「そうだといいけどね。
また明日、リベンジするっきゃないな?」
苦笑いを小栗が浮かべる。
「うちの親なんか気にしなくって、いいのに」
「そういう問題じゃないだろ。
俺は佐藤のこと真剣に考えてるんだよ。
海外に連れて行くというのは、
佐藤の今の環境をかえるわけで、俺だって責任重大だって思ってる。
ただ同棲したいっていうのとは
わけが違うってことぐらい、ちゃんと理解してるし
ずっと考えてきてた」
最初のコメントを投稿しよう!