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「だからさ、
佐藤の親が、娘を心配する気持ちわかるから、
ちゃんと俺も真剣に向き合って納得してもらわないとダメだと思うんだ。
俺たちだけじゃなくて、
佐藤の親にもちゃんと判って貰って、
皆に応援されて、
送り出して欲しいって思うんだ」
海外へと一緒に住むというのは、ただ住む場所が日本じゃないってだけで、
簡単で単純なように思えていたけれど、
実は、いろんなハードルがあるってことや、
心配をする人たちがいるってことを、小栗はちゃんと考えてくれていた。
そんなことすっ飛ばして二人だけで、一緒に住めればいい。
親の心配なんか、考えてなくて自分だけの気持ちしか見えてなかった、
自分が少し恥ずかしくなった。
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