キスフレ2nd Vol.19

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「...うん。頑張ろうね、小栗」 「いいかげん、名前で呼べよ、舞」 「.....ゆ。...優斗...」 彼に言われた通りに、ぎこちなく彼の名を呟いた。 気が付くと”舞”と呼ばれていることに、 すんなり受け入れている自分に気づいた。 あれほど、阿部さんと同じ恐怖を抱いていた。 彼から呼ばれる私の名前は、 愛おしいフレーズへと変わっている。 こうした一つ一つのことを、 私たちは、これから少しずつ、 壊していかなくてはいけないんだ。 私へと彼は満足そうにほほ笑み、 「よく出来ました」 そういって、 私の頭をポンポンと優しく触れた。
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