奪還任務

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「うむ、問題ない。大尉、君が皇女護衛部長ならば、娘を知っているな」 「はっ、此度の計画も公女の案であります」  前後する部分があったりするが、大筋で間違ってはいない。些細な指摘など不要だ。 「何か言われてはいないかね」  一瞬躊躇うも、隠す必要もないと書簡を渡す。中身を見て頷く。 「帰路にもしもの事が無いとも言い切れない、署名しておこう」 「よろしいのですか?」  メディナがこれを盾に退位を迫れば、伯爵は地位を追われることになる。それが実の娘でも、いや、そうだからこそ余計に。即断しろというのが無茶な内容なのだ、それなのに彼は迷うことなく述べたのだ。
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