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プロローグ
その命の味を、忘れることはなかった。
「ユオン……やっと来た、な………」
赤い焔をともす、赤まみれの指。呪われた火をかざす少年の、最初の希みと最後の願い。それを台無しにする裏切り者のたった一言。
愚直な譫言は少年の逆鱗を鷲掴みにした。
――……あアアああアアアアア!!
いったいどれくらい、脆弱な肉芽を屠ったのだろう。
虫を潰すほどにも、心は痛く感じなかった。ただそこで喰らった命が、少年に消えない「死」を刻んだだけで。
そして少年は、ヒト殺しの才能をその名に背負っていく。
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Czero Cry/R. -resistance-
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