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二人が傘を下ろして、空を見上げると、灰色の雲が東の方へ流れていました。
「りんごちゃん雲さんがいなくなっちゃってるね」お口を開けたままみかん
ちゃんが言いました。
「みかんちゃん雲さんは、きっとお家に帰ったんだよ」りんごちゃんもお口を
開けたまま言います。
そして、太陽さんが眩しく光り輝きだしました。そして、葉っぱの上に残って
いる、雨のしずくが星の様に光り輝いています。
太陽さんと反対側に、大きな、大きな、虹の橋がかかっていました。二人は、
一緒になって、もも先生を呼びます。
「もも先生虹が見えるよ。早く来て~。」と叫ぶ二人の声にもも先生は、
「あら~。もう雲さんはお家に帰っちゃったのね。代わりに大きな虹さんが来
てくれたのね」もも先生の言葉に、
二人はやっぱり、雲さんはお家に帰ったんだとおもいながら、二人は青い空に
できた七色の虹を見つめていました。
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