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みかんちゃんは、リンゴちゃんが大好き。
リンゴちゃんは、みかんちゃんが大好き。
だから、にこにこ笑顔になる。
「あれ、リンゴちゃんの手だ。」
「あれ。みかんちゃんの手だ。」
二人は、にこにこ笑顔で、トンネルの中で手を握っています。
そして、くすくす笑っている。桜の花びらが、ひらひらと二人に降りそそいで
います。
次の日は、灰色の空に、黒い雲がもくもくと、お空いっぱいに広がっています。
空から、しくしくと、涙が落ちてくる。誰が泣いているんだろう。
「もも先生ー。みかんちゃんがいないー。えーん。えーん。」
リンゴちゃんが、真っ赤な顔をして泣いています。
大好きなみかんちゃんが、お休みなのです。もも先生も心配しています。
「リンゴちゃん、みかんちゃんは、お風邪を引いたのよ。早く良くなるといいわね。」
と言って、もも先生はリンゴちゃんの頭をよしよししています。
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