Happiness and unhappiness

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「あの、俺……」 ごくりと。 自分の喉が鳴った。 「俺、実は……」 「拓海!」 三浦さんが言いかけた直後、若い女性の声がした。 「ずっと待ってたんだよ! 遅いよ!」 ずんずんとマンションの入り口から人影が近づいてくる。 制服を着た女子高生らしきそのひとは、三浦さんに腕をからめると、私を睨みつけて威嚇した。
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