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あの夏の日、僕は幼かった。
あの夏の後、
僕は少しだけ大人になった。
これは、そんな話…。
夕日が波間にキラキラ光る。
濃いオレンジ色に海が染められる。
僕は突堤(トッテイ)の上で潮風に吹かれながら寝転がっていた。
両腕を枕にして、ぼんやりと空を見ていた。
夏休みが中盤に差し掛かっていたある夏の日、
夏休みの出だしはいつも必死になって遊んでしまう。
今しかチャンスがないかのように、とにかく貪るように休みを満喫する。
そんな日々が少しだけ穏やかになって、毎日の休みを噛み締められる、
そんなある夏の日…
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