ある夏休み

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僕は友達に誘われてブラブラと、遠くまで釣りにやってきていた。 電車に揺られて移動するうち、風景はどんどん田舎っぽくなっていった。 太陽にあぶられて 草と土の匂いが強い道を歩いた。 釣りは初めてだった。 最初のうちは、初めてのことだらけで楽しかったが、 すぐに飽きてしまった。 まるでこの海に魚はいないかのようにまるで何も釣れなかったからだ。 垂らした釣り糸にくくりつけられた浮きは、海中に沈むことなくずっと波間を 漂っていた…。
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