ある夏休み

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僕は少し彼に 可哀想な事をしたなぁ… と思いながら釣り糸を垂らしていた。 魚は相変わらず釣れなかったが、そんなことはどうでも良かった。 目の前のまるで変わらないようでいて、しかし刻々とその姿を変える海と空をボォ~っと見ていた。 やがて頭上にあった太陽がゆっくりと傾いていき日の光が横からのものに変わる。 青かった空が赤らむ、 青空にうっすらと白く見えていた三日月が徐々に自分の存在を主張し始める。 空に星が瞬いた。 一番星だろうか、目を凝らすと他にも星たちが浮かび上がろうとしているようだった。 もう後30分もすれば、空には何千何万の星たちが浮かび上がるだろう…
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