ある夏休み

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一人になるとまた静かだ。 波の音だけが響く、潮の匂いがする。 あたりはもうすっかり暗くなっていて、光といえば灯台の明かりと彼女が駆けていったほうにある電信柱の蛍光灯な明かりだけ。 波が光を反射して、そんなに暗いこともない。 さっきまでの会話がすべて幻だったような気がする。 夏の夜の夢・・・
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