明石修治という男

4/11
前へ
/37ページ
次へ
翌朝6時半、アパートの一室でスマホのアラーム音が鳴り響く。 片手でアラームを止めた修治は、さっと布団の外に出た。 (後で布団干すか・・・) 普段は几帳面に布団をたたみ押し入れにしまうのだが、今日は天気予報が良かったのでそのままにしておいた。 7時。テレビのニュースを見ながら、レンジで温めた白飯、焼き海苔、焼き鮭、レトルトの味噌汁という質素な朝食を黙々と食べる。 8時。食器を片付けた後、予報通りの良い天気だったので、ベランダに布団を干す。 自宅を出るまでは自由時間。 テレビの録画を見たり、読書をしたりして過ごす。 正午。布団を取り込み、自転車に乗って店に向かった。 途中、行きつけの定食屋で昼食をとり、出勤するのが彼の毎日のパターンである。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

42人が本棚に入れています
本棚に追加