漆黒の中の正直

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すると、 いつもの黄色い声が廊下にこだまする。 「きゃ~!柚木様~!!」 バカなやつらだ、 と毎回思いつつ 「では、 ね。 」とウィンクして、 練習室に入った。 まだ、 黄色い声はやまない。 外から聞こえる。 「フゥ~。 」と柚木から溜息が漏れた。 他の練習者の邪魔をした事に多少は罪悪感を感じるが、 今日は一段と親衛隊はしつこく付き纏ってきたのだから、 仕方ない。 解放感からか、 また疲れからなのか、 柚木は独り事を呟く。 「ふん。 下らない女達だな。 こっちの身にもなってみろ!」 と。
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