2人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
すると、
いつもの黄色い声が廊下にこだまする。
「きゃ~!柚木様~!!」
バカなやつらだ、
と毎回思いつつ
「では、
ね。
」とウィンクして、
練習室に入った。
まだ、
黄色い声はやまない。
外から聞こえる。
「フゥ~。
」と柚木から溜息が漏れた。
他の練習者の邪魔をした事に多少は罪悪感を感じるが、
今日は一段と親衛隊はしつこく付き纏ってきたのだから、
仕方ない。
解放感からか、
また疲れからなのか、
柚木は独り事を呟く。
「ふん。
下らない女達だな。
こっちの身にもなってみろ!」 と。
最初のコメントを投稿しよう!