ユウキ「私の父親と彼氏が修羅場過ぎるんだけど…」

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「――っと…状況について細かく確認をしている内に訓練部屋に着いちゃったね」 私は聞こえない様に小声でそんな軽口を呟きながら改めて部屋の内部を魔力探知に気配探知などを駆使して確認を行った まず魔力状態で確認する限りでは中には「ソル」「青龍」「朱雀」「フェンリル」「ルシファー」「レイスト」「オルタ」と私の使い魔メンバー…気配では何か物凄い気迫の敵がいるんだけど…… 「う~ん…この気配は何だろう?男性だというのは分かったんだけど…まるで『何かに怒っている』感じがする…」 具体的に例えると「噴火している最中の溶岩」みたいな感じ?とにかく炎の様に燃えているのに何かその上にドロドロとした様な感情が混じっている感じがする 私は敵の感情に疑問を持ちつつも中の状況がどんどん悪化するのを感じた私は取りあえず疑問を思考の外に外すとそのまま中に突入することにした ジャキッ!! 「動かないで。これ以上の横暴は私が許さな…い…」 え?何で急に語尾がどんどん小さくなっているのかって?それはね… 「おや?妙な気配を感じると思ったらユウキじゃないですか…何をしているのですか?」 お母さんが何の躊躇いも無く私より早く、眉間に「コルトバイソン」というリボルバー式の拳銃を押し付けて引き金を引く用意をしていたからだよ 私は気配を隠していた私を簡単に察知して出たタイミングと同時に射殺する用意を整えたお母さんの技量と同時に「何故、お母さんがここに居るのか」という状況に驚いていた 「え、お母さん?何でここにいるの?」 「『何で?』と言われましても…ここに呼んだのは他ならぬユウキがそうしたのですよ?だってユウキが言ったではありませんか『先に休んでて』というような感じの事を」 未だに私の眉間に銃をつきつけたお母さんは呆れたようにそう言うと私は直ぐ様、どういう事なのか納得した
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