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「まったく…」
僕はむくれながらもタカトラの言葉に感謝していた。彼はいつもは『バカ虎』とか言われているけどこういう時にタカトラの言葉は誰よりも頼りになる
「そんな事よりもハルカ…今日も宿d「自分でやってね」早っ!?俺まだ何も言ってないのに!?」
「だってタカトラはいつも宿題を忘れているじゃないかたまには自分でやったら?」
「自分でやったよ!?でも分からねぇよ!!」
「まぁ…授業中はいつも眠るかこっそり漫画読んでいるとそうなるよ…」
「俺は勉強は苦手なんだよ!!3x+5y=7x+3yのx答えって何!?化学記号のAgって何なの!?」
「最初の答えはx=1/2yで科学の方は銀だね……っていうかこれ中等部の問題だよ?」
「俺が勉強に関わる知識を覚えているとでも?」
「それ格好つけて言う事ではないと思うよ…?」
……と、こんなやり取りをしている内に僕らは教室に到着していた
「………」
「…大丈夫かハルカ?」
タカトラは心配そうにそう訊ねてきた…
いつの間にか心配させるような顔をしてたんだ…
「うん…大丈夫だよ」
僕はそう言うと教室のドアを開けてタカトラと共に中に入っていった
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