541人が本棚に入れています
本棚に追加
僕が中に入るとさっきまで友達と仲良く話していたクラスメイトたちは急に静かになって僕をまるでゴミを見るような目で見てきた。一応、タカトラが睨でから直ぐに元の状態に戻ったけど何度やられても辛い…
―――ドサッ…
「はあ……」
………辛い…
僕はそう思いながら誰にも気づかれないようにため息をつくと同時に教室の前のドアが開き、そこから担任の先生が入り出席を取り始めた…
そこから先は特になんて事もないことばかりだった…午前中は『マテリアル』に関わる授業も無いから僕は普通の生徒となることができた(タカトラは案の定、爆睡・早弁などをして怒られてた)。昼休みだってタカトラに引っ張られて屋上でお昼のお弁当を食べていた(タカトラ?タカトラはいつの間にか用意してたパンを食べていたよ)
午後になると僕らは演習場と呼ばれる広いドームの中に集まった。演習場の中は学校が使うにしてはかなり広く初めてここに来た人は「ここ本当に学校の敷地?」って疑う程だった(ちなみに僕もそう思った一人)
この演習場は基本はこれから行われる「マテリアル技法」という授業だけじゃなく陸上やサッカー部のように部活で使用する他に時折ある一般のイベントにも使用されるという使い道がある
「ではこれより『マテリアル技法』の授業に入る。今回は新入生である君たちにとって初めての授業であるから注意して聞くように」
……っと、ボーッとしてた。話を聞かないと
僕はそう思いながら壇上に立っている教師の話に耳を傾けた
最初のコメントを投稿しよう!