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「そうだ、あの女、見た目や仕草は実に可憐で純真無垢な雰囲気だが、中身は信用できない。
かなりの策士だ。
不覚にもこのモモータス、あの女の口車に乗って、砂漠ウサギなる獣を追ってここまで来たが、いるのはラクダと毒蛇ばかり」
「それはひどい」
ダイダラー・ボーチ子爵は憤慨した。
てか、モモータスとかダイダラー・ボーチとか、長いから略すか。
モモとボッチにしよう。
「時にモモ様、私は水が底を突いてしまった。
その水筒に、水はありませんか?」
「ある」
「少し、分けていただけませんか?」
「それはムリ」
ボッチ、享年23。
砂漠で一人ボッチ。
なんちゃって。
テヘペロ。
続いての挑戦者は、カツカーチ大佐。
お題は「燕が産んだパールのネックレス」である。
え?
せっかく略称を作ったモモとボッチはって?
まぁええがな。
で、パールのネックレスなんてのは、普通にある。
もちろん大貴族の令嬢であるニトレアも、値段の付けられないような高級品を持っている。
しかし「燕が産んだ」となると、話が変わる。
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