第1章

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「あ、ヒロ」 「真奈美か。風邪の方はどう」 「うん、まだ微熱が続いてる。ごめんね遅くに電話して」 「別に構わないよ。それより悪化しないように温かくして寝ろよ」 「うん、そうだね。それとね前の誕生日にヒロがくれたCDなんだけど」 「ああ、どうしたの」 「さっきからベッドで横になりながら聴いてたんだけどさ」 「そうなんだ。でもお前、クラシックなんて退屈でたまんないとか言ってなかった」 「そうなんだけど、何かじっと聴いてたら、いつの間にか引き込まれちゃったのよね」 「へぇー、そうか。真奈美もやればできるじゃん。さすが俺の大切な人」 「はは、何よそれ変な言いぐさ。それでさ私、クラシックについてもっと知りたくなってさ。よかったら色々話聞かせてくれない」 「もちろん任せとけよ」
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