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----二週間後
「あれから、どうなりました?」
「体力はいくらか回復しましたが、やはり、どうしても夜は寝てしまいます。昼間に生き血を飲むというのも、悪くないのですが。先生に勧めていただいた生き血は、昼間に動くには精力がつき過ぎて、二、三日でやめてしまいました」
「そうですか」
「せっかく、勧めていただいたのに申し訳ございません」
「いえいえ。人にはそれぞれ、体質というのがありますから。あなたの口には合わなかったようですね」
「しかし、どうして、夜に寝てしまうのは治らないのでしょう。最近では、夜寝てしまった方が朝が快適に起きられるようになっているのですが。このままでは、本当に昼夜が逆転してしまいます。それに、最近では鏡に人影が映る幻覚まで見えるようになってします。いったい、どうなっているのですか?」
「まぁ、まぁ、落ち着いてください。薬の副作用でしょう。幻覚が見えるのは、いずれ、何ともなくなります。ひとまず、今は体力が回復しただけでもよろしいではないですか」
「まぁ、一時に比べれば・・・」
「青白かった肌の色もどうですか。今ではピンク色になりかけています。健康になってきているしょうこです。昼夜が逆転してしまう状態を打開できないことは申し訳なく思っています。ですが、必ず良くなります。気長に待ちましょう」
「はい・・・」
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