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でもそれは暗黙の了解で誰も触れることは無かった。
そして俺自身もその事を表に出す気は無かったし、実際この十数年間もの間隠し続けてきた。
花音の為に…。
なのに俺は何故彼女には話せたんだろう。
きっとあの歌を歌っていたからだ。
花音との思い出の歌。
彼女は何故あの歌を選曲したのか。
不思議な子だ。
「…私の知合いも、皆にバレない様に平気なフリして笑うんです。
今のリクさんと同じ様に。」
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