十 ミサイル攻撃

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十 ミサイル攻撃

 二〇二五年、十二月十二日、金曜、十一時三十分。  N市W区の俺の家の仕事場で、テレビの自動スイッチが入った。 《朝鮮が、フィリピンの離島にミサイルを発射しました。  ただちに、東シナ海に展開している東南アジア・オセアニア国家連邦地球防衛軍が、迎撃ミサイルで撃墜しました。  本日、午前十一時。朝鮮が予定通りミサイルを発射しました。  地球防衛軍は、情報収集衛星がレーダー捕捉した弾道から、ミサイルが、フィリピンの離島に着弾すると判断し、東シナ海に展開した地球防衛軍イージス艦がこのミサイルを迎撃ミサイルで撃墜しました。  東南アジア・オセアニア国家連邦は、 「朝鮮の東南アジア・オセアニア国家連邦に対する宣戦布告と判断する」  と国際社会と国家統合会議と朝鮮と中国に通達しました。  これに対し、中国共産党、学銀平国家主席は 「中国は朝鮮の軍事開発に関与していない。即刻、今後の宇宙ロケット発射を中止するよう、朝鮮に警告を与える」  と論評を発表しました。  これに対し、地球防衛軍の情報収集衛星が捕捉した映像で、中国からミサイル部品を大量に朝鮮へ列車輸送する状況が、国際社会へ明らかされました。  一方、中国政府は、 「東南アジア・オセアニア国家連邦が発表した衛星映像は、東南アジア・オセアニア国家連邦と国家統合会議が、中国政府を転覆させようと画策した捏造だ。  中国が輸出したのは食料と燃料だ。我々は朝鮮が平和的に宇宙開発するよう協力している。スターウォーズのための開発ではない」  中国共産党とは異なる表現で強く反論しています。  朝鮮と中国、イスラム過激派の一部を除き、全世界が東南アジア・オセアニア国家連邦と国家統合会議を指示する声明を発表しています・・・》  朝鮮の動向は理恵が話したようになった・・・。理恵は仕事先でニュースを知っただろう。帰ったら、意見を聞こう・・・。  省吾はモーザの日記に書いた。 『朝鮮が東南アジア・オセアニア国家連邦に発射したミサイルを、東南アジア・オセアニア国家連邦地球防衛軍はイージス艦の迎撃ミサイルで撃墜した。  東南アジア・オセアニア国家連邦政府は、東南アジア・オセアニア国家連邦に対する宣戦布告と判断する旨を、国際社会と国家統合会議と朝鮮と中国に通達した。  経済成長の追求など、自国の欲ばかりを主張する時代ではない。エネルギー、環境破壊、人口増加、民族紛争、宗教紛争など、世界が国際的に協調しなければならない時代だ。  早急に東南アジア・オセアニア国家連邦と南北両コロンビア国家連邦、EUを統合して連邦統合国家を創り、パラボーラを造らねばならない。  国家統合会議に反抗する国やイスラム過激派への抑止力が成立すれば、ロシア政府は、民主化を求める国民と議会の要求で、ロシアをEUと東南アジア・オセアニア国家連邦に加入させる。  朝鮮は中国のバックアップで、さらにミサイルによる威嚇をはじめるだろうが、朝鮮を裏で操る中国は国際社会から孤立する。  両国軍は民主化を求める国民側を支持して、両国政府と対立し、民主化を求める国民とともに、両国内に民主政権を樹立し、民主化をいっきに進める。  自国中心主義の韓国は国際社会からどの程度孤立しているか、情勢を見たうえで東南アジア・オセアニア国家連邦に加盟する。  イスラム過激派や武装勢力も、国家連邦構想を考える・・・』
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