No.0 世界観

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神族と天界について* 創世神によって直接生み出された種族である。主に神と天使を指す。天に住まい、独自の社会を持って暮らし、地の世界(以下下界)を支えている。その神々の頂点に立つのは、創世神の意思によって生み出される「天煌神」という存在である。創世神レオノーラは、下界を自らが永遠に見守るべきと考えた。しかし自分の体もいつか消えてしまうのではと恐れた創世神は、そうなる前に光を固めて自らの棺とし、そこに自らを封じ込めたという。その光の像は、1000年に一度、天煌神を生むのである。天煌神は天をまとめ、下界を見守り、掟を破った者に罰を与える役目を持つ。一方、天煌神を含めた上位の神々には、それぞれ二人の手下を持つことができる(※1)。それが下神である。二人の下神は明の神、暗の神(※2)として神々に仕える。言わば天使より上、神より下、という存在である。下神は通常天使たちの暮らす場で共に生活し、明の神、暗の神でコンビを組み、そのコンビで天使にとって上司のような存在として指導などしているが、その様が神々の目に留まり、気に入られれば見事神により名と名字を手に入れ、一人前の下神として仕えることができる。天使は神族の中でも下位の存在である。これは天使は神々より生まれ持つ力が少ないためである。勿論努力さえすれば下手な神よりも上回る力を持つこともできる。それが上位の天使たちである。天使たちには一時的に下神を持たない神の使いとして働いたり、死んだ下界の生き物の魂を転生へ導いたりする役目を持っている。こうした下界へ関わる仕事が多いのも、彼らの力が弱いからである。光の力が弱ければ弱いほど、下界へ降りてもさして支障はないのである。 ※1…普通の上位神ならば任意であるが、天煌神には必須である。 ※2…基本的に明の神は男、暗の神は女である。その為、コンビを組んだ彼らは自然と互いに相棒以上の存在、所謂カップルになりやすい。らしい。
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