No.0 世界観

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神術と魔術について* 創世神が人間たちを天に招待したとき、神族たちは光の成せる秘術(神術)さえも人間たちに教え与えた。驚くことにそれを会得することができた人間たちが数人いた。その神術を会得することができた人間たちは、普通の人間でも、魔力さえあれば神術を発動できるようにと改良(※1)した。これが魔術である。現在でも神術を会得することができる人間は、極少数いる。それは、魔法都市アルディアの長の血を継ぐ者である。その昔、神術の改良に魔術を会得した者らは、魔法都市を創り、神術を会得している者を長に立てて社会を築いた。それがアルディアであり、長は極高い魔力を持つものとしか結ばれることを許されない。そうして地から神術を失わぬよう、守り続けている。また、魔術は魔力を体内に秘めるものでないと使いこなせない。魔力を一定以上持ち、それを扱うに足ると判断されたものは、アルディア発祥の「ギルド」に入ることができる。ギルド員認定の証として、銀のバングルがあるが、それを持つものでないと結婚したくないという王族がいたり、それを持っていれば一晩世話してもらえる宿もあったりするので、魔力の存在は個人にとっても世間にとっても重要であると言える。また、多くの魔力を持ちながら、それをコントロールする技量や知恵が無ければ、魔力が暴走を起こすこともあるようだ。因みに、勿論ではあるが魔術より神術の方が優れている。これが神が「全知全能」と言われる所以である。しかし、前ページの記述のとおり、力こそはあるものの、精神は人間とほぼ同レベルであるため、けして全知全能というわけではない。 ※1…神族から見れば改悪かもしれない
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