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小春日和の公園のベンチで、本を読む沙織。
沙織は、公園の近くの会社の事務員。
公園で昼休み、
一人で弁当を食べ、本を読むのが日課であった。
風が髪を揺らした。
「そろそろ時間ですかね、戻りますか」
そう呟いて、会社に戻った。
彼女は、友達がいない訳ではなかった。ただ、本を読む時間が欲しかった。
本を読んんで、世界旅行や時空を超えた疑似体験が好きだからだった。
今日も、公園から帰る途中のコンビニで、おやつとペットボトルの飲物を買って会社へ戻った。
「あら、今日は早かったのね」
声を掛けたのは、一年先輩の良子であった。
「良子さんも、早いですね」
「そうなのよ、私の当番の時に、限って来客が多くて洗い物が多くて」
「私も手伝います」
「ありがとう」
先輩の良子と、洗い物を終わらせた。
「沙織ちゃん、ありがとうね」
「どういたしまして」
昼休みが終わり、各自、席に着いた。
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