俺の友達

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俺は前回の恋愛で、恋愛をすることがトラウマになっていた。だが、その壁を壊す女性が現れた。まだ彼女の名前も知らなければ、重要な容姿のクラスも分からない。でも直感だが、俺のDクラスより上であることは間違いない。どうすれば良いのかさっぱり分からない。  ここは、友人に相談してみることにした。やはり持つべきものは友人だ。しかし、その友人たちも「容姿点数恋愛制度」に関して、いろいろ独自の考えを持っている。賛成する者、反対する者と賛否両論である。  まず俺より一つ上のCクラスと審査されたコウヘイに聞いてみた。コウヘイはこの制度に賛成をしている。言い分はこうだ。  「この制度のできる前は、格好良い奴ばかりがモテて、世の中の女性を独占してきたんだ。でもこの制度が出来て、俺みたいな男にも平等に女性が付き合ってくれるのだから良いじゃないか。」  確かにコウヘイが言うことも一理あると思う。しかしだ・・・・・・それはコウヘイが俺より一つ上のCクラスだから言えることなんだと思う。彼のCクラスは日本で一番、男と女がひしめきあっているクラスだからだ。すなわち、恋愛対象になれる絶対数が多いわけだ。  俺の友達にもAクラスの人間はいる。それはリキである。認めるのは悔しいが、ヤツの容姿に欠点を見つけることは不可能である。おまけに運動神経は良く、歌も見事に歌い上げてしまう。もちろん、こいつには超が付くようなかわいい彼女が存在する。 「ん?何?俺は別にこの制度が有っても無くても良いよ。」  あぁ、聞いた俺が馬鹿だった。
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