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「……ごめん、龍騎」
龍騎は和那に何かある度に気付いて心配してくる。
和那はそれを凄く有り難く思うと同時に、煩わしく思う自分が嫌だった。
「もー、最悪ー! 何にしようか悩んでたら野菜ジュースにされたー」
「だらだら悩んでるお前が悪い」
「……勝手に駄目だよ、龍騎」
言いたいことや聞いてほしいことが本当は言えないことだと。
大切な友人である2人に気付かれたくはなくて、和那はまた笑顔を張り付けた。
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