変わりゆく日常編

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 そう言いながら二人に集まっていた生徒が蜘蛛の子散らすように去っていった。有原すげぇー……と思う二人。  二人はやっと落ち着きながら昼御飯を食べる。  有原はいつのまにか二人の正面の席に座り、一緒に昼御飯を食べていた。 「どうした?」 「ごく自然に、いつのまにかそこにいたなぁ~と思って」 「席が空いてなかったからな。探してたら、群がっててじゃまだったから」  あー確かに、あそこまで群がれると周りの人からジャマだろうなぁ……とは思ってた彰吾。  会話が終了し、有原は学食で買ったカレーライスを食べている。  彰吾は日替わり定食で俊がとんかつ定食。黙って三人で食べていると周りが静かになる。  おい、何故静かになる……と思う彰吾。そんな中、有原が黙って食べていたが、有原は俊のとんかつを見ている。  まさか、と思う彰吾。思った瞬間、有原は俊のとんかつを一切れを取る。 「ああああああああああああああああああああああああああ!!!!」  俊がとんかつを取られた瞬間叫ぶ、断末魔かと思うぐらい食堂を響かせた。  隣でそれを聞いた彰吾は正直、うるさいと思った。  ワナワナと俊が震えている、それに対して有原はご機嫌の良い状態でカレーを食べている。  俊が有原を睨む、それに対し、有原は見下ろす感じで、おまけに顔を逸らせて俊にドヤ顔で見ている。 「あ、やべ。有原、そっちに箸転がったから拾ってくんね?」 「あ? まぁ、いいが……。よっと……、どこだよ?」  俊が箸を有原の近くに落としたと言って、有原に取ってくれるように言う。  有原は仕方なしに椅子を引き、机の下と、椅子の下を見るが見当たらない。 「おい、どこだよ……? ――――ああああああああああああああああああああああ!!!!」  箸が見当たらず、有原が顔を上げて俊の方を見るとまず視界に入ったのは、 「テメェ!! 何、人のカレーにソースいれてんだよ!!」  俊が有原のカレーにソースを垂らしていた。  俊はドヤ顔をしながら有原を見ている。  それを隣でみた彰吾は、はぁ~……とため息をつく。  子供の喧嘩か…と思う彰吾。
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