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父は二年前に無事再婚を果たした。
実は四、五年前から、私に相談を持ちかけていた。
「お父さん再婚してもいいかな?」
答えはいつだってノーだった。
だって私はお父さんが大好きだった。子どもの独占欲だ。それは、今だって変わってない。
でも私は段々と気づいてしまった。私の子どもっぽい独占欲のせいで、お父さんが独りぼっちで一生を終えるなんておかしい。
本当にお父さんが好きなら、放すべきだと思った。小さな頭で一生懸命葛藤していた。
お父さんが本当に再婚を決めた時は驚いた。
再婚を決める相談なんてなかった。事後報告みたいなものだった。
「再婚することにしました。この間プロポーズを受けて貰いました。」
その日は泣き明かした。
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