1章

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「……  ………  …………  ……………あれ?」 野菜が入ってると思って段ボールを開けたそこには、大人用のTシャツを1枚だけ着た男の子が寝息をたてて寝ていた。 「………疲れてんのかな… 昨日、皆が誕生日おめでとうって言って0時過ぎに飲みに来たし… そこで飲み過ぎた所為か頭痛いし…よし」 一度、段ボールを閉じてみる。 宛先は、俺の住所、俺の名前… だけど、送り主が書いていなかった。 …………え?俺、何かのネット通販でもしたっけ? 人形なんか頼んだ覚えないし、そもそもパソコン周辺機器しか通販しないし… それに…人形にしては、あまりにも人間っぽい… そっと、段ボールを開けてその子どもの頬っぺに手を重ねてみる。 すると、さっきまで寝息をたてて寝ていた子どもが目を覚ました。
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