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「あっ、そういえば知ってる?最近この辺で殺人事件が多発してるらしいよ。」
思い出したように遥が無月に話をふる。
朝の話題にしては少々物騒すぎる気もするが、確かに無月も気になっていた事件である。
「あー、ターゲットも凶器も手口も現場も不規則すぎて警察も手を焼いてるっていうあの事件か。」
「それそれ!物騒だよねぇ。」
実際無月と遥がこの町に来てから一週間しか経っていないが、その間だけでも計五回の殺人事件が起こっている。
一年前からそれは始まっていたらしいが、今年度に入ってからペースが格段に上がってるらしい。
「遥も夜は出歩かないようにしろよ?」
「わかってるって!ムーくんも怪しい人にホイホイついて行っちゃダメだよ?」
「そんな子供じゃないんだから……」
無月が苦笑する。
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