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はっ、と、目を覚ます。
妙に冷えた体は、嫌な汗をかいていた。
……今、何時なのだろう。
カーテンを引いた部屋は妙に暗くて、時間感覚を麻痺させる。
……冷えた水が飲みたい。
そう思った俺は、ふらつく足を叱咤して寝室から出た。
「あ、功さん! おはようっ!!」
部屋の外へ一歩踏み出すと、そこは光にあふれていた。
その光の中を、光よりも眩しい笑顔を浮かべたお嬢様が駆けてくる。
何か、随分と嬉しいことがあったようだ。
それにしても、そんな風に走ったら、また容体が悪くなるかも……
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